光接着紹介します~♪

こんにちは!!ズボです♪
またもや平さんが面白そうなことしてたので紹介します~♪(つか平さん、自分でアップしてください!)



アクリルの接着には何種類か方法があり、一番メジャーかつ手ごろなのが、溶剤接着です。

溶剤接着は、アクリルを溶かす溶液を流し込むことにより、アクリル同士を接着します。

薄物の板などは問題なく綺麗に接着できますが、厚物の板などは流してるそばから乾いていくので、綺麗に仕上げるには様々なテクニックや経験が必要になります。

この前納めた大きな箱などがいい例ですね♪
きちんとセッティングしてやれば、流す工程自体は簡単なので、複雑な形状にも対応しやすいです。

欠点としては、条件が悪い(厚い、歪んでいる、重い、大きい)と綺麗に仕上げにくいのと、何年かたつと引けが出て来やすい点があります。


もう一つに重合接着というものがあります。

これは二液性の樹脂を部材の間に流し、溶かさずに埋める形で接着するものです。

引けにくく強度も高く、広い面積でも綺麗に仕上げやすいのですが、硬化までの間接着面に樹脂を留めて置かなければならないので、形状によっては対応が難しく、硬化後あふれた樹脂を除去し仕上げるのに非常に手間がかかります。
水族館の水槽などがこの接着法です。


そして今回の光接着です。
これは特殊な光(紫外線)を当てることで硬化する樹脂を接着面に流します。

形としては重合に近いのですが、この樹脂は特定の光以外では反応があまり無く、空気に触れている所は硬化しない特性があるので、接着を急がずに何度もやり直せ、あふれた樹脂は空気に触れて硬化しない(実際は時間をかけて硬化していきます)のでふき取ることもできます。

そういった意味では重合よりはるかにお手軽なのですが、欠点は接着剤が高価で、接着面に光を当てる関係上透明以外の樹脂は接着不可能(透明系の色板は色によって接着出来るものもあります)な点です。あと重合と同じように形状によっては対応困難なものもあります。


前置きが長くなりましたが、今回は厚物の板のトメ接着(45度の部材同士の接着)のサンプルおよび実験です。
我が社でも最近になって取り入れ始めた接着法なので、まだ使用方法に関しては研究段階です。

今回はこのように冶具で接着面を水平な状態で着剤を流します。
ある程度、着剤をためて置かなくてはいけないので、斜めの面に流すのは難しい、という判断からこうなりました。


下の部材の接着面に着剤を溜め、そーっと上の部材を乗せていきます。
このとき気泡が残るようなら何度もやり直して無気泡をめざします。


あふれた樹脂は流れ落ちてしまうので、部材には完全に透明のマスキングしています。

後は20分くらい光を照射して硬化させます。
ここが不完全だと硬化しなかったり、強度が弱くなってしまったりします。

完成です♪
重合と違い、仕上げはクリーニングだけなので簡単です♪


接着面に気泡が無いのがわかりますでしょうか?


実際には我が社ではこの程度の大きさのものならキャスト板でも無気泡に近い状態で溶剤接着できるのですが、今回は長期置いても引けない耐久性と、実際の製品ではもっと大きいもので、と言うことだったので、光接着を試みてみました。
ですが、今回この大きさでもなかなか難しいものがあったので、製品版製作時にはもっと違った工夫をしなければならないかもしれませんね♪

人気の投稿