六面体をトメ接着でつくりました♪

こんにちは!ズボですっ♪
大変長らく更新をサボっておりました!!

9月中は数モノの仕事が多くブログの更新もままならないほどの忙しさでした♪
この不景気の中、コレだけ仕事をいただける我が社は幸せ者ですね!
これもお客様のおかげです!!


さて今回はトメ接着で六面体の箱を作りました♪

トメ接着とは板と板の接着面を45度にして接着する方法です。
通常の接着(イモ接着)では二枚の板を直角に接着する場合、どちらかの板の小口が外に出てきます。
トメ接着では直角の角に接合面が来るので板の小口が外に出てくることはありません。

まず材料のカットからです♪
最初に試作で8mm厚の透明アクリルと、10mm厚の透明アクリルの2バージョン製作します。

当然厚い方が接着面は広くなり、作業は難しくなります。

パーツはコンナ感じです。
同じ板厚でもイモ接着より接着面は広く難しいのですが、それ以上に難しいのが、テーパーの角度と寸法の精度です。

テーパーもきっちり45度では接着剤が入りません。
接着剤を流し込むためには内側に隙間を作ってやる(テーパーをやや鋭角にする)必要が出てくるのですが、この加減が非常に曖昧かつ繊細で、どの程度、とは口では説明できない感じなのです。

しかも六面体となると、それが一つのハコに12箇所!
そして一箇所がずれたり、角度が変わってしまえば、そのしわ寄せは最後に接着する箇所に集まってしまい、形にすらならなくなってしまうこともあります。


とりあえずテープで仮組み。

テーパーの具合、隙間の開き方などをチェックします。


試作では先に五面体を接着し、一面だけを最後に接着する方法で組み立ててみました。
この箱は六面体とは言っても、二面に注射器が入りそうな穴があるので助かります。


流した状態です。
思ったよりも綺麗に上がりましたが、やはりしわ寄せは最後の一面に集中し、接着は困難でした。
本番は100個以上の量産なので、この方法では合理的ではありませんし、綺麗に上がる可能性も低いでしょう。


試作10mmバージョンの接着面です。
ヨレヨレして見えるのは仮固定のテープをまだはがしていないからです。

さていよいよ量産です!
結局本番は5mm厚の透明アクリルでの製作になりました!


カットも正確に切らないと、寸法が合わなくなり、どんなに角度を正確に仕上げても意味がなくなってしまいます。

テーパーもサクサク取ります!!
しかし膨大な数です~


穴の横にタップを切ることになりました。

まず大きい四面をテープで固定します。
ココが基準になるのでずれないようにキッチリ!!


今回は全ての面をテープで固定してしまいます!!
こうする事で全ての面をキッチリ決めてしまい、しわ寄せがどこかに集まらないようにします。



流し込みは穴からのみになります。
入らないからといって開くことも出来ないので、後は神のみぞ知るです…


注射器が届くのは中央付近のみなので、グルグルまわしながら着剤を伝わらせていきます♪

完成です!!

なかなか綺麗に入りました♪
内側に着剤が伝わった跡が残ってしまうのは、この組み方の場合致し方ないですね。
実際、板のそり具合、板圧の浮動、テ-パーの取れ具合、寸法の浮動などなど、色々な要素が組み合わさるので、全てのものを同じクオリティで仕上げるというのは不可能なのです。
そういった意味ではイモ接着で組み立てた方が綺麗に安定して組み立てられるといえます。
しかしトメ接着の六面体は、我々としてもとても勉強になるので楽しいですね!!

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